黒木工吉のフィギュアスケート解説ブログ

フリーライター黒木工吉のフィギュアスケートに関するブログです。最新の技術解説、選手の情報からフィギュアスケートというスポーツ全体まで様々な角度から論じてみます。

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浅田真央の革新⑤ 2009-2010FP『ラフマニノフ前奏曲Op3-2 鐘』





【前回のつづき】

さて、本題に戻ろう、キムヨナ選手のSP『タンゴ・ロクサーヌ』ではこのような構成を採用している。

① 3F+3T (トリプルフリップートリプルトゥループ)
② Spsq4 (レベル4のスパイラルシークエンス)
③ FSSp3 (レベル3のフライングシットスピン)
④ 3Lz  (トリプルルッツ)
⑤ SlSt3 (レベル3のストレートラインステップ)
⑥ Lsp4 (レベル4のレイバックスピン)
⑦ 2A (ダブルアクセル)
⑧ CCoSp4 (レベル4の足換えコンビネーションスピン)

※スピンとステップのあとの数字はその技のレベルを示していて、レベル1-4まであり、それぞれ基礎点が定められている。この採点表をプロトコルといい、そのレベルに、出来栄えを意味するGOEという要素で加点あるいは減点した数字が、その技の正式な点数となる。
【リンク:2007世界フィギュアスケート選手権 女子SPプロトコル】
http://www.isufs.org/results/wc2007/wc07_Ladies_SP_scores.pdf

 やはり特筆すべきは、冒頭にトリプルフリップトリプルトゥループを跳んでから、次のジャンプ、トリプルルッツを跳ぶまでに、スパイラルステップシークエンスとフライングシットスピンを挟んでいることだ。

 トリプルルッツは女子の競技においては、最高レベルの技といってよいだろう。一部トリプルアクセルを跳ぶ選手がいるが、アクセルを除くとジャンプのなかで一番難しいとされる。そもそもアクセルは前向きに踏みきって、後ろ向きで着氷する、特殊なジャンプである。他の全てのジャンプは、後ろ向きに跳んで、後ろ向きに着氷する。つまりアクセルジャンプは前向きに跳ぶ分、他のジャンプより半回転多く回っているのである。これがアクセルの難度が高い所以だ。トリプルアクセルといいが、あれは正確には3回転半ジャンプである。故にトリプルルッツは三回転ジャンプのなかでは最高難度である、という言い方もできる。

なぜコンビネーションジャンプの後に直ちにトリプルルッツを跳ばないことが難しいかというと、このような最高難度の技を体力のあるうちにこなしておきたいというのは、選手にとって当然の心理だからである。

(つづく)

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