黒木工吉のフィギュアスケート解説ブログ

フリーライター黒木工吉のフィギュアスケートに関するブログです。最新の技術解説、選手の情報からフィギュアスケートというスポーツ全体まで様々な角度から論じてみます。

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演技構成点は芸術点か?①







前回の記事では演技構成点についてふざけた記事を書いてしまったのですが、予告通り今回はマジメに、わたしなりの演技構成点論を書いてみようとおもいます。

まず、演技構成点というのはPCSと表され、よく「芸術点」「表現力」というものの評価として見られることが多いですが、わたしはその見方には懐疑的です。技術点に対比する形で「芸術点」という見方をされるのだと思いますが、ジャッジが公式に「演技構成点は芸術点である」、と認めたなら仕方なくわたしもそう認めますが、わたしはこの演技構成点を表現力、芸術的であるかどうかの評価に使うのは危険だと考えます。

わたしの考えでは演技構成点というのは、あくまで演技構成点であり、項目ごとの点数であります。それが総体化されたからといって、表現力の評価には繋がらないと考えます。なにしろ、あまりにも適当でお粗末というか、謎の多い点数なのです。

まず、演技構成点というのがよくわからないひとのために、どういったものであるのかを説明します。

演技構成点というは、以下の5つの要素からなります。

① 振付/構成
② つなぎの要素
③ 曲の解釈
④ 演技力
⑤ 滑りの技術

それを10点満点で評価したものの合計が演技構成点となるのですが、ややこしいのは女子男子、SPFSそれぞれ得点のヴァランスを平均化するために、乗数をかけるという点です。

女子SPは5項目(よくファイブコンポーネンツと言われます)に0・8、女子FSは1.6をかけます。
男子SPは1.0を、FSでは2.0をかけます。

つまり、演技構成点はFSのほうがより差がつきます。しかも多くの大会ではFSのほうが演技構成点が出やすい傾向があります。つまり、フリーは演技構成点が重要、相対評価でSPは技術点がより重要になります。旧採点のころはよく技術のショート、芸術性のフリーと言われてましたが、その名残もこの辺に見受けられます。

では、今回のバンクーバーオリンピック女子フィギュアスケートの主要選手の演技構成点を見てみましょう。

ショートプログラム
PCS バンクーバー 女子 SP

フリースケ-ティング
PCSバンクーバー 女子 FS 

そもそもわたしが演技構成点というものを見て不可解だな、とおもうのは、5つの要素に均整がとれていないということです。

例えば、滑りの技術とつなぎの要素というのは、くくってしまえば両方とも滑る技術にまとめられます。つなぎの要素というのは、点数になる技(ジャンプ、スピン、ステップ)などの他の部分で、いかに細かいステップやフットワークを駆使しているか、というような箇所を判定する基準です。いってしまえば新採点ルールでは、ジャンプ跳ばない部分をふつうに滑っていてもある程度点は出ますので、それを防ぐ効果はあるとおもいます。滑りの技術というのはスケーティングの伸びや、エッジの捌き具合などを評価するのだろうと想像できますが、つなぎの要素とどのように棲み分けしているのかは謎です。

そして、その他の要素はどちらかというと表現力といってもいいような要素です。振付、曲の解釈、演技力。わたしはこのようにざっくりと2つに分けられるとおもうのですが、ここが混同して5コンポーネンツになってるのが、まず大きな謎です。項目の謎。

【つづく】

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コメント

バンクーバーオリンピックの汚点

この一年のフィギュア国際大会。審判員の、キムヨナのへ評価点は出鱈目の限り。何の試合か分からんが、エクシビション後、高齢の審判員がキムヨナの肩を抱き寄せ、腰に手を回し、今にもキムヨナを抱擁せんばかりのツーショット。他選手は遠巻き・・・・。
「これだ!」と思ったね。

他に、キムヨナのコーチがカナダ人に対して、真央ちゃんの方はロシア人。これも選手と無関係なマイナス作用かな・・・・と思ったね。

トリプルアクセル2回の大技成功は評価に反映されない~とは、フィギュアスケートの衰退に繋がるんよ。
そうならない為には、今回の審判団の責任追及と採点やり直しをすべきだね~!

真央ちゃんとキムヨナの大きな違いを列挙すると
①真央ちゃんの足の動きは、膝の動きが小さく、『氷上を滑る』ような動きで軌跡が綺麗。それに対し、キムヨナの動きは、歩くように左右の膝が交互に動き綺麗じゃない。

②真央ちゃんのスピンはスタート地点でぶれなく終了。
キムヨナはスタート地点の軸から流れるように拡散する。

③真央ちゃんが片足で氷上を滑る時の、もう一方の足、両手、胴体・頭は外側へ大きく拡がり、絶妙なバランスを保って身体の重心が移動する。キムヨナの場合は、胴・四肢は外への拡がりが小さく、半径の小さな円柱状の動きで、普通に楽な姿勢で立っているようなもんだから、難しさはない。だから次の動きへの変化がスムーズに見える。これは易しい技の連続だから動きが早く見えるトリックだ。

④曲・衣装も真央ちゃんは音楽を表現しようとする高位の精神性を実現しようとする。キムヨナは、審査員・観客から好奇の視線を奪うセクシーガール「ボンドガール」を演じているだけ。

①~④をみれば、出来栄え点はまるで逆転だ。

 ※ キムヨナのSPは、フリーで逆転回避の高得点で、
   フリーの高得点は、真央ちゃんの逆転阻止の不正審判だ。神も仏も、関係者を公正に裁かれよ!!

名無しのおじさんさんへ

やはりジャッジの不透明さは否めませんね。
我々も声を上げていかなければなりません。

キム・ヨナ選手の戦略は実力通りしっかり認めて、冷静におかしいところはおかしいと声を上げていかなければいけませんね。ヨナ陣営のルールに対応してきたマーケティングとトレーニングは見事でした。

わたしもできることをいろいろ考えていきたいです。

  • 2010/03/02(火) 10:39:14 |
  • URL |
  • 黒木工吉 #-
  • [ 編集 ]

とても~吃驚!

 暫くぶりで覘いてみました。私の投稿記事に管理人のコメントが・・・・。管理人の人柄が見えてきました。有難いと思います。それは、投稿者への心配りをする稀有な人だからです。
 それにしても、日本のマスコミは、何かにつけて様々なことに「海外での反応はどうでしょうか?」と海外の感想を気にして取材をしているけれど、「日本の世論を海外に伝えることはしないのですね~」奥ゆかしいのか、欧米人へのコンプレックスなのかは・・・?・・・だが(悲哀)

名無しのおじさんさんへ

いえいえ、現状いただいたコメントには目を通してお返事書かせていただいてますよ。
そんなに膨大なコメントをいただいているわけでもないですし、コメントをいただくのはとてもうれしいことなので。

そうですね、日本という国は相対的なものの考え方が根付いている部分があるみたいですね。
他国と比べて競争することには長けているけれども、自国の良さをアピールすることはできない。

今後スポーツならずとも、ちょっとずつ日本らしさのアピールもしていきたいところですよね。

  • 2010/03/08(月) 21:19:35 |
  • URL |
  • 黒木工吉 #-
  • [ 編集 ]

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