黒木工吉のフィギュアスケート解説ブログ

フリーライター黒木工吉のフィギュアスケートに関するブログです。最新の技術解説、選手の情報からフィギュアスケートというスポーツ全体まで様々な角度から論じてみます。

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バンクーバーオリンピック女子SP直前企画!読めばテレビ放送が1.4倍くらい楽しくなるかもしれない主要選手紹介!②

【前回のつづき】

④ SP滑走順 No26
ジョアニー・ロシェット(カナダ) AA


地元カナダの期待の星、そして久しぶりのカナダの女子フィギュア金メダル候補です。彼女もうヴェテラン選手と言えるでしょうが、トリノ前後の急激に肉体をシェイプアップし、不安定だったジャンプがバッチリ決まるようになりました。そしてここ数年では、すっかりあらゆる大会の表彰台の常連になるまでに成長しました。

彼女のいいところはすべてにおいて技術が高いということなのですが、特にジャンプに入る動作や助走がとても短いです。それがどうしてすばらしいかといいますと、それだけ音楽表現が濃密になり、ジャンプがプログラムに溶け込むからです。故に、演技構成点でも高い得点を叩き出します。

彼女はおそらくSPでは3回転3回転を回避してくると思われますので、ルッツとフリップがしっかり入るかどうかが肝です。パーフェクトで滑れば彼女も70点代前半を出してくる可能性があります。

今回あげた7選手の中では一番年齢も上であり、エレガントなスケートを魅せることができます。こればかりはキム・ヨナや浅田真央がいかに卓越した音楽表現をもっていたとしても、ロシェットにしか出せないすばらしい魅力ですね。

彼女のお母様がこの大会期間中に急逝されました。彼女はあらゆる悲しみを乗り越え、リンクの上に彼女のやってきたこととそのすべての思いをぶつけることでしょう。

⑤ SP滑走順 No28
レイチェル・フラット(米国) A


フィギュア大国アメリカ若手の期待の星です。アメリカのバンクーバーオリンピック出場枠は2枠しかありませんでした。その2枠を巡る争いは全米選手権一本に絞られ、日本以上に苛烈な闘いが繰り広げられました。

その全米選手権で表彰台のてっぺんに登り、見事彼女は実力でバンクーバーにやってきました。そういう意味で、彼女は出上選手中最も勢いにのっている選手といえるかもしれません。

技術的にはどの技もヴァランスよく高いレヴェルでこなすことができ、ジャンプにおいては失敗する場面が余り見られません。昨年まではすこし個性に欠けるかな、という印象が否めなかったのですが、今シーズンのSP『シング・シング・シング』は彼女の素晴らしさ、人間性のよく表現された、すばらしくすてきなものに仕上がっているので、ぜひ見ていただきたい。特に、ストレートステップは独創的でとても面白い振りになっています。

3回転3回転の第2ジャンプが回転不足判定されるかされないか、それが最終グループに残れるかどうかの際になってくるでしょう。

⑥ SP滑走順 No29
カロリーナ・コストナー(イタリア) AA


彼女は一度プログラムを見ればわかるのですが、スケーティングのスピードが図抜けています。男子より速いのではないかというスピードで、リンクの端から端まで一気に駆け抜けます。

おまけに、3回転3回転の迫力も天下一品です。かつて3回転3回転3回転もきめていた彼女のそのジャンプは、キム・ヨナと同等か、それを凌ぐ美しさを誇るかもしれません。スピンも回転が速く、とても美しい。ステップもレベル4をとれるほど、すばらしいものです。

モロゾフコーチも言っていましたが、持てる力を発揮し、予定しているすべてのエレメンツを上位選手がすべて決めた場合、勝つのは彼女です。どの試合でもそうですが、彼女が持てる力を発揮すれば、キム・ヨナ選手でも問題にならないくらいの高得点が出るでしょう。わたしはFSで140点はでるのではないかと考えています。

彼女はいつもどこかで失敗し、しかもそれを立て直すことができないまま演技を終えてしまうことが多いのです。コストナーがコストナーの潜在能力を発揮したら、現行ルールで彼女に勝てる選手はいません。

⑦ SP滑走順 No30
安藤美姫(日本) AA


彼女はモロゾフコーチとともに、どういった作戦に出てくるかで大きく順位が変わってくると思います。彼女がもつトリプルルッツートリプルループは3回転3回転のなかでは最高難度で得点も高得点ですが、第2ジャンプのループがとりわけ回転不足を取られやすい面があります。

ループは単独で跳んだ場合さえ、ダウングレードの餌食にされることが多く、殊に失敗する選手の多い、鬼門ともいえるジャンプです。彼女は最終滑走者ですから、そこまでの試合がどのように進むかで、彼女のジャンプ構成が変わってきます。浅田真央やキムヨナなど、70点越えが2人以上いた場合などは、3回転3回転は跳ぶ選択をしてくるでしょうし、全体に点数が低調なら、回避してくる可能性もあります。

彼女は5種類の3回転ジャンプを世界で最もヴァランス良く跳べる選手です。元々はフリップに不正エッジの弱点があったのですが、わずかの間にキッチリそれを修正してきました。まさしく彼女はジャンプの天才です。

SPの『レクイエム』は、オリンピックの歴史に残る名プログラムになるだろうと、わたしは思います。ぜひキレのあるトリプルルッツートリプルループを跳んでほしい。それが久しぶりに第二ジャンプのループが認定されたら、俄然彼女はFSでも戦いやすくなるだろう、とわたしは考えます。

以上、非常にざっくりとした紹介になりましたが、これで一緒に放送を楽しみましょう!

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