黒木工吉のフィギュアスケート解説ブログ

フリーライター黒木工吉のフィギュアスケートに関するブログです。最新の技術解説、選手の情報からフィギュアスケートというスポーツ全体まで様々な角度から論じてみます。

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浅田真央の革新① 2009-2010FP『ラフマニノフ前奏曲Op3-2 鐘』







わたしが浅田真央選手の2009-2010年のフリープログラム、『ラフマニノフ前奏曲Op3-2 鐘』を初めて見たのはシーズン始ったばかりの2009年10月、ジャパンオープンでのことだった。

それ以前より、浅田真央が『鐘』をフリーで使用するという情報は得ていたし、曲も予め聞いていたので、「『ヴァイオリンと管弦楽のファンタジア(2007-2008SP)』『仮面舞踏会(2008-2009FP)』を足したような雰囲気のプログラムかな?」という予想を立てていたのだが、その予想は初めてプログラムを見た瞬間に、その衝撃とともに崩れ落ちた。

音楽の荘厳さは、重苦しいとも表現できた。重厚さは、メリハリがないとも表現できた。ファンの間でも、このプログラムは浅田真央には似合わないという意見も聞かれた。しかし私は、このプログラムは浅田真央の代表作となり、同時にフィギュアスケートにおいての巨大な財産になるだろうと考えていた。

その浅田真央の革新について語ろう。
ところで、新採点方式に移行したことにより昨今に至るまで、フィギュアスケートの芸術性は進歩しただろうか?それとも退化しただろうか?その意見は別れるかもしれない。

男子においても女子においても、一つ一つの技の質が以前より求められるようになり、スポーツとしてのアグレッシブな挑戦よりもプログラム全体の完成度を高めた選手が勝つ傾向が強くなってきている。

しばしば4回転を封印して男子の世界チャンピオンになってしまったエヴァン・ライサチェクや、ジェフリー・バトルは批判の矢面に立たされてきた。そして、安藤美姫と浅田真央は3回転の連続ジャンプに挑戦する頻度を減らした。キムヨナは最大の武器であるルッツやフリップやアクセルに連続して付ける第2ジャンプのトリプルトゥループを磨くことにより、ミスを極力減らす演技に徹し、世界最高得点を叩き出した。

つまり、プログラムを「作品」として、完成させた選手が上位にくる傾向が強くなってきていた。
故に、フィギュアスケートの芸術性は高まったという見方もできるだろう。

<続く>


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