黒木工吉のフィギュアスケート解説ブログ

フリーライター黒木工吉のフィギュアスケートに関するブログです。最新の技術解説、選手の情報からフィギュアスケートというスポーツ全体まで様々な角度から論じてみます。

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演技構成点は芸術点か?②







【前回のつづき】

ショートプログラム
PCS バンクーバー 女子 SP

フリースケ-ティング
PCSバンクーバー 女子 FS 

滑りの技術に関して言えば、キム・ヨナ選手のスケーティングは高得点は充分うなづけるものです。ひと蹴りひと蹴りの伸びが抜群ですし、とにかく軽やかにリンクを駆け抜けます。しかし、つなぎの要素となると彼女より優れた選手は他にも大勢いる気がします。とくに浅田真央選手はふつうに滑っている時間を探すのが困難なほど、足捌きが難解で濃密なプログラムになっています。しかし、ここもジャッジはキム・ヨナに軍配を上げています。

そもそもわたしはこの「滑りの技術」というのと「つなぎの要素」というのは、同じものなのではないかな?という疑問が、ややあります。例えば、もの凄いスケート技術を持った選手がいて、その選手が普通に滑る箇所が殆どなくステップやフットワークを駆使した直後にジャンプやスピンに入れるとします。それならばつなぎの要素は満点に近い点が出るでしょう。しかし、滑りの技術はどうなのでしょうか?このように突き詰めていくと、「滑りの技術」と「つなぎの要素」というのは、棲み分けが良く分からなくなってきます。どちらも詰まる所スケーティングの巧みさを表すものですし、もし滑りの技術がラン(普通にすべる状態)を、つなぎの要素が細かなステップワークやフットワークの濃密さを評価するものであるのなら(そのへんは明確な基準が明かされていなません)、この二つは相反する評価を与えることになります。わたしはこの二つは同じものではないだろうかという考えがあり、現状分けた状態で採点するのなら、滑りをたてればつなぎがたたず、つなぎをたてれば滑りがたたず、という風になるのではないか?という気がしています。

そして、最も問題がありそうなのがそのほかの項目、振付/構成、曲の解釈、演技力です。

まず演技力という項目ですが、これもなにをもって演技力といっているのかわからない。
「曲の音楽世界に入り込んで演技する力」なのか、それともフィギュアスケートのプログラム全体を「演技」として、全体を演じきる力なのか、よくわからない。

そもそも「演技力」のなかに「振付/構成」と「曲の解釈」というのは含まれるのではないか?とわたしは思います。例えば曲の解釈なしに良い演技はできないでしょういし、それは振付においてもそうです。先ほどのつなぎとスケート技術の項もそうだったのですが、この5つの要素は独立したものではく、相互に含まれたり同じものだったりするような性質のものです。だから上位選手になると全体的にヴァランスよく点が高くなってくるのかもしれませんが、だとしたら5つに分ける必要もなく、なんとなくわたしはダブルスタンダードなのではないかな?とおもってしまいます。

そして「振りつけ/構成」これはコーチや振付師の仕事です。選手がプログラムを演じきる力も関わってくるとおもいますが、それだとすると「演技力」とどう棲み分けているのかが説明できません。この辺は謎というか、浅はかさも少し感じ取れます。

そして「曲の解釈」。

わたしが今回最も論じたいのはここです。

【つづく】

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コメント

キム以外は勝たせない

今回の大会はほんと20世紀に逆戻りしたのかと、思わずカレンダーを確かめずにいられない大会でした。ジャンプの技術のスキルアップは確かに大事。すっごくすっごく長い間3回転を選手は跳んできているけど、なぜ今さらそこを重視するルールにしたか。キムの3回転技術を評価するためですよね。でも安藤だって素晴らしい3-3は跳んでた。ここで安藤つぶし開始(オーサーのしつこさは蛇に勝つ)跳んでも跳んでもダウングレード。でもキムだけはあっきらかに回転不足でも、ダウングレードされない。安藤にもう3-3を本番で跳ばせない作戦成功。安藤は根性入れて挑戦してきましたが、やはり慎重にならざるを得ない心理作戦。ほんと卑怯です。中野もこれでつぶされた被害者。真央に関してはやはりTAは体力の消耗が激しいので、他のジャンプも含めてことごとくダウングレード。あのグランプリシリーズって何だったの?
もう勝者が勝者でなくなるセオリーでしたね。TAの価値を下げたいならとことんやればいい。と思ってたら、ルール改正するのね(苦笑)はいはい!そうするだろうとずっとずっと前からわかっていましたよ。真の歴代チャンピオン達が黙っていませんし、世論も黙っていません。大会が終わってあれこれ言うと、負け犬の遠吠えと言うキムファンがいるけど、あえて言わせてもらいます。今回真央はこれは負けさせられた勝者だと。はあ疲れ果てた!

  • 2010/02/28(日) 04:32:51 |
  • URL |
  • andy #zHAUYs2U
  • [ 編集 ]

andyさんへ

本当にオーサーはしつこかったですね笑

オーサーの執念が勝ったという部分も、あるでしょう。仮に日本人がオーサーのようなコーチを認めるかと言うと、わたしは微妙かな、とおもう部分もあります。日本人は「抗議」とかに対して反射的に「見苦しい」とおもってしまうので、そういう部分でも浅田選手を結果的に追い詰めた感があり、わたし自信もすこし反省をしています。

採点方針が変わったのは、キナ臭い部分はあるにしろ、わたしは歓迎したいですね。安藤選手のすばらしいルッツループや浅田選手のフリップループが久しぶりに見たいです!浅田選手のループ、好きなので笑

しかし今の関係者たちは将来浅田選手に謝っても謝りきれないな、とおもいます。ぜひ浅田選手にはこれからも前人未到のスケーターとして更に成熟し、大人たちを見返してほしいな、とおもいます(←この考え方がすでに日本人的ですね)。

  • 2010/02/28(日) 22:30:58 |
  • URL |
  • 黒木工吉 #-
  • [ 編集 ]

演技力

演技力というものは別名では実行力です。
つまりプログラムをどれだけ滑りきったかの項目ですね。

そして振り付けは、上半身の振り付けももちろんですが要素の配置を評価する項目。
つまり要素をバランス良く配置して後半に難易度が高い要素をもっていけば上がるはずの項目。
 
あと曲の解釈は別名では音楽と動きの調和。
これを狙ってストロークまで音楽に合わせて滑る選手がたまにいます。
ジュベやシュルタイスがそうですね。
 
ついでにスケート技術は基本的なエッジワークを、繋ぎはそのまんま要素間の繋ぎを評価する項目。
 
・・・というように、みんなそれぞれ採点対象が違いますよ。

  • 2010/03/10(水) 09:38:53 |
  • URL |
  • y-s.g #-
  • [ 編集 ]

あの、あの、オーサーってなんですか??

  • 2010/03/10(水) 10:51:09 |
  • URL |
  • 楊李娃 #-
  • [ 編集 ]

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